唐津青年会議所について


【委員会基本方針】

 
 政治、宗教、思想の対立や資源確保に端を発する紛争の勃発、これに起因する経済的影響など、世界情勢の混迷は今なお続いており、そして我が国日本に於いても他国との領土問題や貿易問題など、さまざまな国家間の問題を抱えています。斯様な問題に、我々JAYCEEは恒久的世界平和の実現を信じ、国家、地域の垣根を超えた相互理解を深める活動を世界各地で続けています。
 
我々唐津青年会議所に於いては、「玄界灘に友情の架け橋を」というスローガンのもと大韓民国麗水青年会議所と姉妹締結がなされてから、先輩諸兄姉の並々ならぬ努力により50年以上の長きにわたる友好交流が実を結び、グローバルな視野と国際的理解を深め活動・運動を続けてきました。しかしながら新型コロナウイルス感染症拡大の影響により対面での交流がかなわなかった時期があったことで、これまでの受け継がれてきた友情・歴史を深く知らないメンバーが増えているという憂慮すべき現状があります。我々は民間外交の担い手として、今一度、こころが通いあえる国境を越えた真の友情を構築し、これを次代へつなげなくてはなりません。古来より大陸の玄関口として栄えてきた「からつ」に住み暮らす我々が国際的ネットワークを先導する組織となるべく、異文化を知り、人を想いやり、多様な価値観を認めあえるグローカル人財へと成長することで、明るい豊かなからつの実現への一助となります。
民間外交としての国際交流の重要性を知るために、これまで受け継がれてきた友情・歴史を再認識します。自分を知り、相手を知ることが親睦には肝要であり、こころの通った真の友情を深めるためには、互いの文化や歴史に触れ、先輩諸兄姉が紡がれた民間外交の歴史をひも解き、一人でも多くのメンバーにこれまでの国境を越えた強固な絆を理解してもらう機会が必要です。
また、青年会議所メンバーへの積極的な参加促進を行うことで今まで民間外交の経験がないメンバーを含め、ひとりでも多くの交流を経験できる機会を提供し、民間外交の重要性や新たな価値観に触れることでグローバルな視野が広がることが期待できます。これにより多くの学びや気づきにつながることを知ってもらうことで、今後の継続した民間外交の構築につながり、両青年会議所の絆はより強固なものとなります。
そして、民間外交で得た、人と人とのつながりの重要性を個にとどめず、からつ市民の方々や、機会を生かせなかった青年会議所メンバーに対し多く発信することで、変化する社会情勢に対しアンテナを張ることのできる人が増えることを目指します。
 
同じく姫路青年会議所との50年以上にわたる交流を姉妹JCとして続けています。姫路青年会議所は過去に国際アカデミー開催の経歴もあり、国際交流の経験が豊かで、学ぶことがたくさんあります。他にもからつでは得がたい学びや気づきに触れる希少な機会であることを知ってもらい、積極的に交流に参加することで互いの青年会議所にとってより良い刺激となり友情が強固となります。
 
 日本と大韓民国との国家間の関係は良好とは言えません。しかしながら、人と人との理解と交流による親睦は必ず図れるものだと50年以上の友好交流の絆が示しています。唐津青年会議所はこれまで様々な困難や障害の壁が立ちふさがろうと変化する社会情勢に対し常に友好交流の形態や仕様をバージョンアップしながら乗り越えてきました。
我々国際交流委員会も、メンバーそれぞれが積極的に自身の新しい価値観や考え方の「バージョン」を得ることで、強い絆をもつ「明るい豊かなからつ」へ繋がることを信じ活動します。